誰かに言いたくなる!?『すばらしい人体』(ダイヤモンド社)の読書感想文
山本健人(著)
2021年8月出版/1870円(税込み)/四六判/1色刷り/表紙カバーあり/
本文14Q/376頁/右開き/文字は縦組み/1ページ41文字×16行
柱:章タイトル:左ページ上
<出版社>
<Amazon>
よく売れていると聞き、手に取りました。
久しぶりに、知的好奇心をくすぐられる良書に出合った気分です。
内容は、誰かに話したくなるような話ばかりでした。
(NHKの『チコちゃんに叱られる』の番組のように、知らなかったと唸る話ばかりでしたよ!)
すごく、すごーく勉強になりました。
<目次>
1.本書の構成
著者は、現役バリバリの外科医の先生です。
また、本文の最後に提示している参考文献の量も多いです。
著者の経験に加え、しっかりと裏付けのある骨太の書籍に仕上がっていますね。
内容は
第1章 人体はよくできている
第2章 人はなぜ病気になるのか?
第3章 大発見の医学史
第4章 あなたの知らない健康の常識
第5章 教養としての現代医療
読書案内
参考文献(8ページも)
と、展開しています。
2.ヘルスリテラシーの一助になる
最近、「ヘルスリテラシー」という言葉をよく聞きます。
また、コロナ禍で「ヘルスリテラシー」の重要性が高まってきているように思います。
なお、ヘルスリテラシーとは
一般に健康に関連する情報を探し出し、理解して、意思決定に活用し、適切な健康行動につなげる能力のことをいいます(日本ヘルスリテラシー学会のHPより)
本書では、
体温や血液型、便が茶色い理由など身近な話、
がんやアレルギー、糖尿病などの疾病の話、
全身麻酔やパルスオキシメーターなどの少し突っ込んだ医療の話
など、幅広い内容です。
特に、第3章の医学史は、感動すら覚えました。
いろいろな方の発見や研究の上で、今があるのだなと痛感します。
本書をきっかけに、自分自身のヘルスリテラシーを高めていきたいなと思いました。
3.デザインのココがステキ
まずは、用紙。
扉が、透け感のある用紙でした。ステキですね。
一度、使ってみたいです。
次に、イラスト。
古い医学書に出てきそうなタッチで、本書にぴったりだなと感じました。
装画・本文イラストは、竹田嘉文氏とのこと。
http://www.takedayoshifumi.com/
最後に、読書案内と参考文献。
この部分だけ、紙面の色が異なっていました。
アクセントになって良いですね。