『文系AI人材になる: 統計・プログラム知識は不要』(東洋経済新報社)の読書感想文
野口竜司(著)
2019年12月出版/1760円/四六判/1色刷り/表紙カバーあり/
本文14Q/344頁/右開き/文字は縦組み/1ページ42文字×16行
柱:章タイトル:左ページ、ノンブル上
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帯に「AIはExcelくらい誰もが使うツールへ」というフレーズが載っていました。
「本当に!?」ということで引きつけられて、手にとりました。
<目次>
1.AIにビビっていた私
私は典型的な文系人間です。
しかし最近「この仕事はAIに取って代わられます」など、聞くことも増えてきました。
友人の中にはAIに事務作業を教えている人もおり、ひたひたと近づいてくるAIに少し不安を覚える日々でした。
2.読んだら、気が楽になった
本書では、作る側が理系、使う側が文系という観点で、話が進んでいます。
たしかに様々な家電でも、使い方は知っていますが、その作り方は知りません。
AIもこれと同じなんだと気づき、大変気が楽になりました。
また、文系の人は使う側として、どこにAIを導入したらより良くなるのか、企画すべきだと言っています。
そのため本書では、企画するために最低限必要なAIの知識を伝えています。
しかも専門用語を使わず、AIの仕組みやAIでどういうことができるのかを教えてくれるので、読みやすかったです。
そして、具体的な導入事例がたくさん載っていました。
それもあり、企画する立場のイメージがだんだんつかめてきました。
文系の私でも、AIと過ごしていけそうな気がした一冊です。
3.参考になった本書のデザイン
さて、最近、ブログで載せていなかったのですが、本書のデザインについてです。
勉強になったことを書き記します。
まずは、ノンブルの配置。
ノンブルが縦に配置されており、目を引きました。
そして、その上に章タイトルが掲載され、セットで読めるようになっています。
これは良いアイデアだなと感じました。
ツメなどがないのに、検索しやすそうな感じが出ています。
次に、章の扉。
よくあるのが、左ページに1ページで作る形。
そのため、章が左ページで終わったときは、次のページは余白になります。
いつも、これがもったいないと思っていましたが、本書ではその余白も扉のデザインに組み込んでいました。
各章で1ページ扉だったり2ページ扉だったりしますが、意外と違和感がなかったです。
4.参考になった企画の切り口
大きな変化や大きな不安を解決するために、平たく伝える切り口は需要があるのだなと痛感しました。
今後の本づくりに活かしていきたいです。