編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』(クロスメディア・パブリッシング)の読書感想文

上村 紀夫 (著)

2020年3月出版/1738円/四六判/2色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/272頁/右開き/文字は縦組み/1ページ41文字×16行/

柱:右ページ・右上に書名、左ページ・ノンブル横に章タイトル

 

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タイトルは、インパクトがありますね。

たしかに、会社にぶら下がる人っていますね。

 

<目次>

 

1.人事に悩んだらお勧めの1冊

 

本書は、良い人材が入ってこない、良い人材が辞めていく・・・など、人事に悩む人は、ぜひ読むべきです。

 

最近、終身雇用制はなくなり、情勢や業績に応じて、リストラがあったりしますね。

私も、雑誌の休刊もあり、転職した一人です。

 

社会人も長くなりましたので、いろいろな人や会社を見ていると、

どの会社でも、優秀な人がポンと退職されている印象です。

また、まじめな方が、体を壊し辞めていくことも、よく見られます。

そして残るは、本書でいう「ぶら下がる人」。

日本社会は、今、このような状況が多そうです。

 

「ぶら下がる人」が大手を振っていると、やはり周りの士気を下げます。

本書は、この問題も解決してくれます。

 

著者は、経営コンサルトであり、産業医です。

2つの職種(視点)から「人事」を捉えられておられます。

 

本書には、著者の経験を踏まえ、人材の分類、マイナス感情や離職タイプの分析が載っており、問題があったとき、どのような対処をしていくべきか説いています。

 

「働きやすさ」を追求すると、「ぶら下がる人」たちが出てくるとは!?

非常に納得できました。

 

そして、うまく評価制度を作ると、うまく人材を活かせることもわかりました。

また、採用も、会社の価値観を踏まえて採用しないといけないなと、痛感しました。

 

2.ケースが秀逸

 

問題となる例を挙げ、それに対し、解説と対策が載っています。

理解を深めるために、実践するために、例を挙げておられますが、これが良いところをついています。

 

ここで、ケースのタイトルを少しご紹介しますね。

 

・忙しすぎて精神限界 -業務負荷によるマイナス感情の蓄積-

・これって働き方改悪? -労働時間削減によるマイナス感情の蓄積-

・管理職って断れますか? -昇格によるマイナス感情の蓄積-

・石の上に三年もいられません -配属によるマイナス感情の蓄積-

・『砂の城』系組織 -ストレス耐性低めの社員が多い会社-

・『ぬるま湯』系組織 -「働きがい」を意識せず「働きやすさ」を過度の追及する会社-

 

「あるある」と思うケースが多かったです。

例で共感を生む内容は、引き込まれるのだなと感じました。

 

3.奥付をみると

 

発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング

発売:株式会社インプレス

とありました。

 

本の企画制作は、株式会社クロスメディア・パブリッシングで

本の流通を担っているのが、株式会社インプレスのようです。

 

どういう関係性なのかなと思い、インプレスのHPを見ますと、インプレスクロスメディア・パブリッシングは、パートナー出版とありました。

 

インプレスは、いろいろな出版社を子会社に持ち、いろいろな出版社とパートナーとなっているようです。

 

出版社は中小企業が多いのですが、このようにいろいろな出版社がグループとなって集まっているのは、おもしろいですね。

 

また、インプレスR&Dでは、自費出版とは異なった形の、個人などが出版できるサービスをされいました。

株式会社インプレスR&D|POD技術を活用した出版サービスを提供する会社

 

出版社の形も変わってきているなと痛感しました。