編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン』(東洋経済新報社)

平井孝志(著) 

2020年7月出版/1760円(税込み)/四六判/1色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/280頁/右開き/文字は縦組み/1ページ39文字×16行

柱:PARTタイトル:右ページ、ノンブル横、章タイトル:左ページ、ノンブル横

 

<出版社>

str.toyokeizai.net

 

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最近、「インフォグラフィック」という言葉をよく聞きます。

本の制作時にも役立つと考え、勉強しようと、タイトルにつられて、手に取りました。

 

ただ、これは、インフォグラフィックを解説したものではなかったです・・・。

早とちりのタイトル買い・・・、悲しい(汗)。

 

でも、アイデアを生み出す工程のヒントをもらえましたので、読んでよかったです。

 

<目次>

 

1.本の概要

 

著者は、元経営コンサルトタントです。

その経験を踏まえて、アイデアを図にまとめる方法を教えてくれています。

 

本書のキモは、「何かを考える際、図に書き起こして考えると、整理できて、深く考えられる」ということ。

 

本の流れは・・・

 

序章 図で考えると仕事も人生もうまくいく

 

PART1 基礎編

第1章 なぜ図を使うと考えが深まるのか

第2章 「概念図」を描いて考えてみよう

 

PART2 実践編

第3章 使える型①ピラミッド

第4章 使える型②田の字

第5章 使える型③矢バネ

第6章 使える型④ループ

第7章 図で考える達人になる

 

という構成です。

 

イデアをまとめる際、

「ピラミッド」→論理構造を捉える

「田の字」→全体を捉える

「矢バネ」→流れ・動きを捉える

「ループ」→ダイナミズムを読み解く

の図を使うと良いそうです。

 

2.どこかで読んだ内容が

 

以前、『1分で話せ』という本を読みました。

『1分で話せ』では、本書で紹介されているピラミッド型を使ったお話でした。

 

editorbookreview.hatenablog.com

 

それに比べると本書は、ピラミッドをはじめ、他の手法にも言及され、深い読み物です。

ただ、このような思考に慣れるまでは、少し時間がかかりそうだと思いました。

1回、どこかで体感すれば、理解が早いのかもしれませんが、本書だけでは、少しピンとこないこともありました。

 

そのため、本書は、このような思考に少し触れたことがある人向けの書籍かなと思いました。

 

3.今後の本づくりで活かせそうなこと

 

目次の立て方が良いですね。

PARTの区切りがあることで、章立てが生きていますね。

 

またPART扉と章扉を立てています。

そしてデザインも、PART扉は黒を基調とした扉で、PARTの本文はグレー地に本文が載っているので、章扉と章の本文と、差がハッキリ出ています。

わかりやすい構成になっているなと感じました。

 

章立ての上に、PARTでの区切り、使えますね。