編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『ストーリーでわかる財務3表超入門 お金の流れで会計の仕組みが見えてくる』(ダイヤモンド社)の読書感想文

國貞 克則(著)

2011年2月出版/1650円/四六判/2色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/256頁/右開き/文字は縦組み/1ページ36文字×15行/

柱:章タイトルだけ、左ページ 天側

 

<出版社> 

www.diamond.co.jp

 

 <Amazon

 

ある著者から、ストーリー仕立ての書籍を書いてみたいと相談がありました。

そこで勉強のために、「ストーリーでわかる・・・」というタイトルの書籍の中から、興味がある分野を探し、本書を手に取りました。

 

<目次>

 

1.経営者の苦労がありありと

 

本書では、起業から、資金繰りや決算まで、会社の大きな流れがわかります。 

ストーリー仕立てなので、自分の中に入ってきやすかったです。

 

また、黒字倒産や資金をショートさせないための行動など、経営者の苦労がしみじみと伝わってきました。

 

最近、コロナで資金繰りが難しく、廃業された飲食店の話も聞きますので、余計、心に響きました。

 

サラリーマンである私も、このような背景は知っておくべきだなと感じました。

 

2.社会的制度の重要性を知る

 

本書には、資金をショートさせないための社会的制度などの記載もありました。

 

このコロナ禍でも、いろいろな社会的制度が打ち出されています。

面倒くさくても、しっかり申請をしている方は「それで助かった」という話を聞きます。

やはり社会的制度は、知っておくべきですね。 

 

3.起業のイメージもつかめる

 

これを読むと、起業に関してもイメージがつきやすいです。

 

第1部から第3部までは、主人公あかねの起業から1年目の決算までの話です。

ポイントとなるSCENEごとで話が展開されていて、大変わかりやすかったです。

 

また第4部は、ストーリーで伝えきれなかった点も踏まえて、復習として財務3表の解説をされています。

 

 4.今後の本制作に活かせること

 

ストーリー仕立てにすると、わかりやすい

 

ストーリー仕立てにすると、難しい内容でも、頭にスッと入りやすいですね。

 

登場人物の設定をしっかりしてから、名前で進める

 

本書は主人公あかねですが、はじめにしっかりと登場人物の紹介をされています。

そして本文では、「あかね」などの名前で進みます。

下手に「私」などで表現するより、わかりやすくていいですね。

 

用語説明のために、しっかりスペースをとっている

 

決算や会計等の用語説明を、本文下、約3.5cmのスペースに掲載していました。

しっかりスペースをとることで、難しい解説でも、文字の圧迫感もないので、読みやすかったです。

  

書いてみたいという著者と相談して、「ストーリーでわかる・・・」の切り口で、何か難しい題材で、企画が立てられないか検討してみたいと思います。