編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

エジプトへ行きたい人お勧め『古代エジプト解剖図鑑』(X-Knowledge)の読書感想文  

近藤次郎(著)

2020年11月出版/1760円/A5判/2色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/160頁/右開き/文字は基本縦組み/

柱:章タイトルだけ、左ページ ツメあり

 

<出版社>

X-Knowledge | 古代エジプト解剖図鑑

 

Amazon

 

 

<目次>

 

先日、京都市京セラ美術館で開催されていました、古代エジプト展に行ってきました。

エジプトへ一度行ってみたい私は、エジプト展があれば、行ける範囲で見に出かけています。

 

なぜ、ここまで、惹かれるのか?

以前に、漫画『王家の紋章』を読んでいたから?

それもあるとは思いますが・・・。

やはり、ピラミッドや埋葬品より、古代にこんなにすごい技術や文化があったのかと感心しているからだと思います。

 

今回も、エジプト展に行って、大変感動しました。

そして、その興奮を冷めやらぬうちに、本書を購入してしまいました。

こういう美術展や博物展に行くと、何か欲しくなってしまうので、ダメですね。

 

1.エジプト旅行に行きたい人は必読!

本書は、エジプトのガイドブックのようです。

今のエジプトを紹介しているのではなく、古代エジプトを説明しているのですが、エジプト旅行のお目当ては、古代エジプトの遺跡めぐりです。

そのため、本書は、旅行ガイドブックの代わりになりそうです。

 

2.本書の内容

ピラミッドや神殿の見どころなどがわかり、古代エジプト文化への理解が深まる内容になっています。

 

また「解剖図鑑」とうたっているだけあり、イラストや図が多く、想像がかきたてられます。

そして、位置関係がわかる地図もあり、旅行イメージも膨らみました。

 

なお、本書には、写真がありません。

そのため、ガイドブックとしてだと、物足りなく感じる方もいるかもしれません。

しかし、私は、写真に忠実なイラストや図ですので、そのイメージをもって、現地に赴き実物を見たら、ものすごく感動するだろうなと思っています。

 

さて、具体的な構成は、以下のとおりです。

 

序章:古代エジプト3000年の歴史

徳川幕府でも260年ですし、3000年の歴史をもっているのは、本当スゴイですね。

 

1章:古代エジプトの主な歴代ファラオたち

古い王の順番で紹介されています。

エジプト展に行っても、どの年代の出土品なのかあまりわかっていませんでした(汗)。

本書を読み、主な王を歴史順に知り、私の中で、古代エジプトのざっくりとした歴史が見えてきたように思います。

 

2章:古代エジプトの埋葬施設

ピラミッドも、作成した年代によって、変化しているそうです。

種類や構造、作り方など、図解でしっかり解説されていました。

 

3章:ミイラと古代エジプトの死生観、神々

古代エジプトを知るには、この死生観は押さえておいたほうが良いですね。

古代エジプトの死生観を本書より引用すると

 

古代エジプト人は死後に再生・復活をし、永遠の生命を得ることを望み、先史・先王朝時代から手厚い埋葬が行われていた。

 

とあります。

 

本書とエジプト展より、古代エジプト展の死生観をまとめますと・・・。

古代エジプトでは、生前から、自分の死と死後のことを考えて生きていました。

そして、死んだら、ミイラとなり埋葬されます。

その後、死者の世界に行くと、数々の陪審を受け、最後の審判で、死者の心臓と真実の女神アマトの羽との重さを天秤にかけ、比べます。

ここで、天秤が釣り合えば(=生前の日頃の行いがよければ?)、復活もあると考えられていたようです。

 

この死生観のおかげで、世の秩序も守られていたのかなと思います。

 

また、いつの時代を振り返っても、「こんなにも死のことをずっと考えている国民はなかったのではないだろうか?」と考えさせられます。

 

日本では、自分の最期を考える「人生会議」が推奨されていますが、まだまだ死の話をするのは、避けがちですね。

少しは、古代エジプト人を見習った方が良いのかなと思ったりしました。

 

4章:古代エジプトの神殿を徹底分析

神殿を図解で、しっかり解説しています。

実際に行ったときに、役立ちそうです。

 

5章:古代エジプトの暮らし

ヒエログリフの読みかた、壁画の見かたは、おもしろかったです。

さらに気になったので、ヒエログリフをインターネットで調べると、変換ソフトがありました。

ヒエログリフ変換マシーン

今、ひとり、いろいろ変換して楽しんでいます。

 

本書を読み終えて、ますますエジプトに行きたくなりました。 

エジプトへ行ってみたい方は、アフターコロナを見据えて、エジプト旅行の予習として、本書を読んではいかがでしょうか?

 

3.今後の本づくりの参考に

・1テーマ2ページ程度でまとめられているので、読みやすい。

・ガイドブックのように、フリーに組まれているので、ワクワク感が高まる。