編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『1分で話せ 2【超実践編】』(SBクリエイティブ)の読書感想文

伊藤 羊一(著)

2021年3月出版/1540円(税込み)/四六判/1色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/240頁/右開き/文字は縦組み/1ページ40文字×15行/

柱:左ページ上 章タイトルだけ

 

<出版社>

www.sbcr.jp

 

Amazon

 

サブタイトルは、「世界のトップが絶賛した即座に考えが“まとまる”“伝わる”すごい技術」とのこと。

サブタイトルで、かなり興味をそそられます。

 

タイトルに”2”とありますが、そう、この本は続編です。

前作も読みましたので、続きを読んでみようと思い、本書を手にとりました。

 

↓ 前回の感想文はこちら 

editorbookreview.hatenablog.com

 

今回は「実践編」とのこと。

そのため、本書の基本的な考えやロジックは、簡単にしか書いてありません。

前作といっしょに読むことをお勧めします。

 

<目次>

 

1.話が伝わらない人にお勧めのロジック

前作と同様、プレゼンなどするときの著者の伝えたいロジックとして、「1分で話すためのピラミッド」がベースとなります。

 

1分で話すためのピラミッドとは、

一段目が、結論(1つ) → 一番言いたいこと

二段目が、根拠(3つ) → 結論の理由

三段目が、たとえばの事例(根拠1つに対して、それぞれ3つ)→ 二段目の説明

になります。

 

だいたい、このピラミッドをベースに、考えや情報を当てはめていくと、うまく整理され、伝わりやすいものになるそうです。

 

2.自分にあてはまるケースに出合う

本書は、実践編ということもあって、様々なケースを用いて説明されています。

 

個人的には、下記のケースは、勉強になりました。

 

・話がずれて伝わっている気がするケース 

会社でよく起きます(笑)。

これは、お互い違うピラミッドで考えているから起こっているようです。

転職組も多い職場なので、頭の中で、違うピラミッドが立っているからなのかな?と納得しました。

 

・ロジックは完璧なはずなのに伝わらないケース

・「自分たち自身のこと」「成功と実績」「たとえばの事例」で、イメージを伝える

・相手は、ワクワクしたいのだと理解しよう

を意識すると良いようです。

 

たしかに振り返ると、簡潔に言いすぎて、話の中でイメージできる具体例が少なかったのかもしれません。

 

先のピラミッドを踏まえ、イメージがわきやすいように盛り付けが必要なんですね。

また、理解してもらっても、イメージが湧かなければ、聞き手は動かないので、ワクワクさせることが大事だそうです。

 

このほかにも、

・初めての人とどう人間関係を気づいていけばいいか

・「感覚的な説明で、よくわからない」と言われる

・トラブルの説明が難しい。どこまで言及すればいいのか

など、誰もが出合う一度は悩むであろうケースが載っています。

 

3.本の内容

第1章 1分で話すためのピラミッド

第2章 ピラミッドで考えればコミュニケーションはわかりやすく

第3章 実践編「伝える」基本

第4章 実践! 説得・提案・プレゼンのルール

第5章 実践! 説明のルール

第6章 実践! 交渉のルール

第7章 実践! 会議・議論・ディスカッションのルール

第8章 身の回りの「伝わらない」をなくす

第9章 ピラミッドから資料・文章をつくる

 

第1・2章は、前作のおさらいです。

ただ、これだけでは、やっぱり不十分かと思いますので、前作と合わせて、読んだほうが良いです。

 

第3章以降は、第1・2章を踏まえての対処法が載っています。

実例を挙げて解説されているので、わかりやすいです。

 

なお、本書のロジックは、話すときだけでなく資料作りでも、役立つようです。

 

4.本をつくるときに参考になること

・続編ものを作るときは、やはり前作についても、ある程度しっかり触れておくべし。