『仕事と人生』(講談社現代新書)の読書感想文
西川 善文(著)
2021年3月出版/945円(税込み)/新書判/1色刷り/表紙カバーあり/
192頁/右開き/文字は縦組み/1ページ38文字×14行/
柱:左下、ノンブル横、章タイトルのみ
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<目次>
1. 本の概要
西川善文氏は、帯にも大きく載っていますが「ラストバンカー」と呼ばれる方。
本書は、住友銀行入社から三井住友銀行頭取・三井住友フィナンシャルグループ代表取締役社長までの、西川氏の仕事振りと仕事への考え方が垣間見れる内容です。
第一章 評価される人
第二章 成長する人
第三章 部下がついてくる人
第四章 仕事ができる人
第五章 成果を出す人
第六章 危機に強い人
と展開され、参考になるものばかりでした。
2.混乱期の乗り越え方
本書には、著者の実体験を踏まえ、仕事への考え方を教えてくれます。
・ものごとをシンプルに考える
・一つ上の立場で考えるかどうかで差がつく
・常に現場を見る
・特別な人脈より有効な人脈を持つ
・成功ではなく苦労に学ぶ
・見切りをつける
など、他業種の私でも役立つ内容です。
また西川氏は、
平時と言えるのは丸ノ内支店長を務めた一年間くらいで、あとは、ずっと動乱期ばかりだ。
と振り返るほど、バブル崩壊や金融ビックバンの時代を駆け抜けてこられました。
今も、コロナで大変な時代ですが、「危機を突破するには」という観点で読むと、いろいろなヒントを得たように思います。
個人的には、危機突破力は、仕事に対し真摯な姿勢と強い決断ではないかと感じました。