小松左京(著)
1975年10月初版/836円(税込み)/文庫判/1色刷り/表紙カバーあり/
464頁/右開き/文字は縦組み/1ページ40文字×18行
柱:左上、ノンブル横、章タイトルのみ
<目次>
1.SF小説ではなくリアルなストーリーだった
壮大なストーリーでした。
初版が昭和50年とは!? 46年前ですよ。本当に驚きです。
今にも通じる内容でした。
この小説は、SF小説というジャンルです。
SFとは? 辞書には
サイエンス・フィクション(英語: Science Fiction、略語:SF、Sci-Fi、エスエフ)は、科学的な空想にもとづいたフィクションの総称
と記載がありました。
当時は「空想にもとづいたフィクション」だったのかもしれませんが、コロナ禍の今読むと、リアリティがあり、本当に身近に起こるのではないかと思わせる内容でした。
2.本の概要
宇宙から持ち込まれたウイルス。厳重に管理されていましたが、あるきっかけで世界に拡散します。
致死率の高いウイルスで、バタバタと人が倒れていき、研究者たちもウイルスの正体に近づいたとしても、解明する間もなく倒れていきます。
やがて、南極にいた者だけが生き残ります。生き残った人たちは、人類存続へ向けて動き出します。
3.今後、ウイルスとの向き合い方
本書より、今後、致死率の高いウイルスが発生するかもしれない恐怖と、そのウイルスから起きる最悪な事態を痛感しました。
また、未知なるものを解明することの大変さも痛感し、新型コロナウイルスに関しては、この短期間でよくここまで解明できたなと思いました。
今も新型コロナウイルスに向き合い、解明・分析・治療にあたる、医療従事者や研究者には、本当に頭が下がる思いです。
このコロナ禍では、私たちは公表されている感染予防対策をしっかりしていくしかありませんね。
でも、今後、本書のような致死率の高いウイルスと出合ったら、どうすれば良いのだろう。
いろいろなことを考えさせられた一冊でした。