編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『職業としての「編集者」』(エイチアンドアイ)の読書感想文

片山一行(著) 

2015年4月出版/1980円(税込み)/四六判/1色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/248頁/右開き/文字は縦組み/1ページ41文字×17行

柱:章タイトル 左ページ、ノンブル横

出版社サイト:職業としての「編集者」 | 株式会社エイチアンドアイ

 

職業としての「編集者」

職業としての「編集者」

  • 作者:片山一行
  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: 単行本
 

 

雑誌から書籍の編集に移り、書籍の世界を知るために、最初に手にとった書籍です。

今も仕事で方向性を悩んだとき、大体半年に一回ぐらいですが(汗)、読み返しています。

 

<目次>

 

1.企画・内容

書籍の世界でたくさんのベストセラーを出し、ビジネス書というジャンルを立ち上げた著者の、編集者としての仕事ぶりや想いが詰まった内容です。

 

編集者としての方向性をしっかり示してくれます。

 

本書で、心に留めておきたいことは、以下の文章です。

 

良書とは何か

それは著者と編集者がギリギリまで打ち合わせ、細部にまで行き届いた編集がされ、そして読者が「買ってよかった」「読んでよかった」と思う本である。私が作ってきたビジネス実務書で言うなら、「わかりやすかった」という感動のある本である。

 

忙しさにかまけて、細部にまで行き届いた編集ができていないかも!?

これを読むと、いつもハッとさせられます。

 

最近、小さい頃、本を全く読まなかった友人が、大人になり、ビジネス書や実用書をよく読んでいます。

 

その友人は、

「小さい頃、本は堅苦しく読む気がしなかったが、最近は、デザインなども相まって、ワクワクする本が多い」

と言っていました。

 

著者のような編集者が試行錯誤をしながら、本を読まなかった層に本を届ける工夫をされ、読者層を広げていかれたのではないかと感じています。

 

私も、内容やデザインなど細部までこだわった良書を作っていきたいと思います。

 

2.デザイン・組版・印刷・製本

表紙カバーは、グレー地に文字が載っているだけのシンプルなものですが、センスを感じ、上品な印象です。

また、表紙カバー下は、少し硬めの紙を使っておられ、高級感を醸し出しています。

表紙まわりのデザイン等が相まって、内容までもチープなものではないよう感じてきます。

 

本文は、1色刷りでシンプルなつくりです。

また、ポイントとなるところに挿絵が入っています。1ページに1つの挿絵を入れるぜいたくな入れ方です。

この挿絵のおかげで、文字だけでは堅苦しい印象になるところを、うまく緩和してくれています。

 

3.まとめ

 ・書籍は、内容やデザインなど細部までこだわって作るべし。

・表紙に硬い紙を使うと、高級感を醸し出される。

・1ページに1つ挿絵というぜいたくなページの使い方は、堅苦しい印象を緩和させてくれる。