編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『飛鳥新書』ってどんな会社?

先日、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』を読みました。

 

editorbookreview.hatenablog.com

 

良い書籍だったので、出版社のHPを見てみました。

 

<目次>

 

1.会社概要

会社名:株式会社 飛鳥新社

http://www.asukashinsha.co.jp/

所在地:東京都千代田区一ツ橋2‐4‐3 光文恒産ビル2F

設立:1978年

代表者:代表取締役 大山邦興

代表作:

『眼圧リセット』

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』

長友佑都のヨガ友(トモ) ココロとカラダを変える新感覚トレーニング』

『おやすみ、エレン 魔法のぐっすり絵本』『磯野家の謎』など

 

紀伊國屋書店発表 「2020年 出版社別 売上げベスト100」:ランク外

 kinokuniya2020best100.pdf (shinbunka.co.jp) 

 

Wikipediaによると

小学館で学年別学習雑誌や雑誌『GORO』を担当していた編集者・土井尚道によって設立。  

とあります。また、

2020年(令和2年)3月20日 - 土井が死去。享年75。 

とあり、今、大きな転換期を迎えている会社なのかなと感じました。

 

土井氏が亡くなられたときの記事があります。

追悼 飛鳥新社社長・土井尚道さん ライバルも賛辞贈る「稀有な編集者」(1/2ページ) - 産経ニュース

 

「業界でも稀有(けう)な男」「極めてユニークな編集者」

「編集能力と経営能力をあわせ持つ人は少ない。彼は両方を兼ね備えた稀有な男だった」 

そうです。また、

文芸春秋」元編集長の堤堯さんは「出版はもうけを出さなくてはならず、いってみればばくち。そういう意味で、彼はばくちがすごく強かった。部下の才能とアイデアを見抜いて実行させ、ときどき特大のヒットを飛ばすんだ」と振り返る。 

 とのこと。

 

すごい方だったのですね。

2.HPを見て

●HANADAプラス

会社ロゴ?のだるまのイラストと、その横の「HANADAプラス」に目がいきました。

 

HANADAとは花田紀凱氏のことで、『週刊文春』などでも活躍されていた編集者です。この花田氏を責任編集として『月刊Hanada』を出版されています。

 

なお『月刊Hanada』創刊前、花田氏はワック・マガジンズで『WiLL』の雑誌の編集長を務めておられました。

 

移籍時のニュースはこちら。

「WiLL」花田編集長が飛鳥新社に移籍、新雑誌創刊へ - 産経ニュース

 

『WiLL』の編集部ごと、飛鳥新書に移籍されたようです。

 

また、その後、『Will』と『月刊Hanada』が酷似していると、ひと悶着あったようです。

花田紀凱が「WiLL」そっくり新雑誌創刊で分裂騒動が泥仕合に! 極右論壇で繰り返される醜い内輪もめの正体 (2016年4月27日) - エキサイトニュース

 

そう思うと、受け入れた飛鳥新書の決断は、すごいなと感じました。

飛鳥新書では、そもそも創業者の土井氏自身も夕刊紙「日刊アスカ」を創刊し、今もジャーナリズム精神の強い書籍(例:『見えない手 中国共産党は世界をどう作り変えるか』 『安倍晋三秘録』など)を出版されています。

そのため、移籍を受け入れられたのかなと想像しました。

 

●『繊細さん』の制作の裏側

HP情報からそれますが、『繊細さん』の制作について、インタビュー記事が掲載されていました。

 

50万部超えの『繊細さん本』、ヒットが必然だったワケ

 

しっかりとしたリサーチの上で、売れるように工夫されておられます。

このような制作の裏側の話は、大変勉強になります。

 

ヒットメーカーの編集者もいらっしゃる会社なので、会社の大きな転換期もうまく乗り越えていかれるのではないかと感じました。

 

●求人情報 

お知らせ:書籍編集者募集! | 株式会社 飛鳥新社

 

30名の規模の出版社のようです。

私は大きい出版社から中小規模の出版社に移りました。

出版社は中小規模の方が、いろいろなことができていいのではないかと感じています。

 

●書籍紹介

書籍紹介 | 株式会社 飛鳥新社

 

2021年3月22日現在で、2021年5月19日出版の情報まで載っています。

約2か月先の書籍紹介が載るとは、少し驚きました。

早めに情報を出した方が、宣伝等、周知に時間をかけられるので、売上初速が好調になると言いますが、2か月先の告知は「何か問題が起きて、納期が遅れたら……」と不安になります。

 

しっかりと進行管理等ができている会社なのかもしれませんね。

 

●オンラインイベント

お知らせ:樺沢紫苑『精神科医が見つけた 3つの幸福』出版記念オンライントークイベント | 株式会社 飛鳥新社

 

コロナ禍で、トークイベントなどが続々と中止されていますが、このようにオンラインイベントは良いですね。

 

●そのほか、気になる点

『夢をかなえるゾウ』はもともと、飛鳥新書で出版されていました。

その版権が文響社にうつったのは、なぜだろう? 少し気になりました。

 

また、ふくろうのロゴ?も気になりました。

わかれば、ここで報告します。

3.まとめ

・売上初速を高めるため、早めの出版の告知、オンラインイベントも考えてみよう