最近、SNS広告で、「ディスカヴァー・トゥエンティワン」の求人を見ました。
「完全リモートワーク」を実施されているとのこと。興味を持ち、早速HPを見てみました。
<目次>
1.会社概要
会社名:株式会社 ディスカヴァー・トゥエンティワン/Discover 21, Inc.
所在地:東京都千代田区平河町 2-16-1 平河町森タワー 11F
設立:1985年4月
代表者:代表取締役 伊藤 守
代表作:
『超雑談力』『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』『もいもい』
『お嬢様ことば速修講座』『今日を楽しむための100の言葉』
『超訳 ブッダの言葉』『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』など
紀伊國屋書店発表 「2019年 出版社別 売上げベスト100」:71位
https://www.shinbunka.co.jp/news2020/01/kinokuniya2019best100.pdf
ディスカヴァー・トゥエンティワンの企業理念より抜粋。
Dis+Cover=覆いをはずす、つまり、視点を変えて、覆いを外し、それまで気付かれずに在ったものを発見すること。
Discoverという社名そのものに、わたしたちのミッション、バリュー、ビジョンのすべてが表されています。
すなわち、「21世紀の新しい価値基準を提案し、 人と組織の可能性を拓く」というミッションのもと、「視点を変える 明日を変える」という価値を提供していくことです。
また、沿革には、下記のような記述がありました。
「21世紀を拓く会社=DISCOVER 21」として、(中略)
現・代表取締役会長伊藤守と取締役社長干場弓子によって設立された。
新しいことにチャレンジできる社風だからか、「完全リモートワーク」もいち早くに実現されたのかなと思いました。
2.HPを見て
しっかり作りこまれたHPです。
HP上の書籍一覧では、
「ビジネス書」「自己啓発本」「社会・時事」「実用書」「サイエンスシリーズ」
「教育・学参・語学」「文芸・エッセイ」「手帳」「その他」
のカテゴリーが立ててありました。幅広いジャンルを手掛けておられますね。
読んでいて注目したのは、以下の2点です。
「沿革」
ここを読むだけでも、ワクワクしました。
設立35年ほどの会社ですが、2000年代に入ってから、
「売上の5カ年連続20~50%増大」
という期間もあるようで、勢いがある会社です。
この時代は、インターネットや電子書籍の波が押し寄せ、出版業界は厳しくなっていましたので、この数字は驚きました。
この成長の原動力は、営業力が大きいように感じました。
賞を企画したり、書店でフェアを企画したり、企業とコラボをしてみたり、海外へ進出したり・・・。
出版社の可能性を見せていただきました。
また、成長の基盤となる出版物では、編集者としての仕事をしっかりされている印象です。
・新ジャンルや新形態の書籍を作り、その先駆者となる
(例:女性向け自己啓発ビジネス書の先駆け、
常識を打ち破った本文デザインと短くストレートな言葉の書籍)
・今後人気者になるであろう著者の発掘
(例:勝間和代氏の発掘)
など。
言葉では簡単に書けますが、このような編集者の仕事、なかなか難しいのです。
でも、そこがおもしろいところでもありますが・・・。
今後も、しっかりとした出版物をつくっていきたいなと思いなおしました。
最後に、「翻訳ものを中心とした四六判の自己啓発ビジネス書のスタート」という記述に注目しました。
私は、ここに、小さな出版社からの脱皮するヒントがあるかなと感じました。
限られた人数で、出版点数を増やしていかねばならないとき、「翻訳もの」にもしっかり目を向けていっても良いのかもしれません。
「採用情報」
キャリア採用には、下記のように記載がありました。
ビジネス書・自己啓発書・実用書などの単行本の企画および編集。
企画立案から書籍という形に仕上げるまで、1冊の本を総合的にプロデュースします。
直取引を行う当社は、書店様との距離が近く、1冊の本を必要とする読者に届けることを大切にしています。
営業部をはじめ、他部署ともオープンに意見交換をする文化があり、関連部署と連携して書籍のPRにもかかわることができます。
グローバル展開、電子や動画化などコンテンツを多角的に展開しています。
2020年からは完全リモートワークを導入し、居住地にかかわらず全国どこからでも勤務ができる体制となりました。
「人と組織の可能性を拓く」というミッションに基づいた書籍を出版し、ベストセラーを生み出したいという気概にあふれた方を募集します。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、完全リモートワークになったようです。
私の会社では、リモートワークをしたり、元に戻ったり、そして再びリモートワークをしたり・・・と定まっていませんが、在宅勤務は、思ったほど多く問題が出てきませんでした。
今後、出版業界は、リモートワークが多くなっていくのかもしれませんね。
また、このリモートワークで良いなと思ったのが、東京以外に住んでいる人でも、出版社で働ける道が広がったことです。
出版社は、東京にあることがほとんどです。
関西で勤務していると、「あの会社、編集部は東京に一本化されるらしいよ」といった話をちらほら聞き、悲しい想いをしていましたので、この求人は、うれしいニュースでした。
3.まとめ
・今後、出版業界は、リモートワークが増えるのかも
・編集者は、新ジャンル・新形態の売れる企画を立てること
・編集者は、著者との出会いも重要
・小さい出版社からの脱皮として、「翻訳本」に目を向けても良いかも