編集者の読書感想文

書籍編集者の読書感想文です。良書を出版するために、ベストセラーのヒントをつかむために、書籍を読み漁っています。編集者としての気づきや気に入ったトピックなどをシェアします。たまに、話題がずれますが。

『稼ぐ人の「超速」文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の読書感想文

中野 巧(著)

2020年7月出版/1650円(税込み)/A5変判/2色刷り/表紙カバーあり/

本文14Q/264頁/左開き/文字は横組み/1ページ32文字×27行/

柱:章・節タイトル、右ページ・地・ノンブル横

 

<出版社>

d21.co.jp

 

Amazon

 

今年になって、ブログを書き始めました。

そこでタイトルの「超速文章術」という言葉に惹かれ、本書を手にとりました。

袖のキャッチコピーも良いですね。

 

袖のキャッチコピーはこちら。

本書で公開しているノウハウ

①「SNS」に即応!

超速で文章力が上がるテクニカルな方法(1~3章)

②「ブログ・メルマガ」に即応!

超速で次から次に読まれる文章が書ける方法(4~5章)

③「ランディングページ」に即応!

超速で売れるセールス文章が書ける方法(6~7章)

--------------------------------------------------------------

<目次>

 --------------------------------------------------------------

1.企画・内容

著者は、「エンパシーライティング開発者」とのこと。この開発されたライティングのメソッドの講習が人気で、書籍化されたようです。

 

内容ですが、1~3章は、セールス文章を書く上での、基本的なテクニックが掲載されています。

例えば、「主語を“あなた”にする」「“?”を乱用しない」など。

 

また、情報発信の心得なども載っています。

例えば、「ストレスなく情報配信ができる環境をつくる」「はじめのうちは、質より量で勝負する」「“いいね!”やコメント数を気にしない」など。

 

4~7章は、著者が開発したメソッドやツールの紹介と解説です。

メソッドやツールはよくできていて、これに沿って書いたら、文章が上手に書けそうな気がします。書くのが苦手な人には良いかもしれません。

 

個人的には、編集者として響く内容がありました。

見出し・ネーミングのつけ方やペルソナの立て方など、普段、意識してやっているつもりですが、改めて文章で読むと、身がひきしまりますね。

 

身がひきしまるポイントは(個人的な備忘録ですが)・・・。

 

・見出し

理想は、「見出しだけを読んでも、6割ぐらいの内容が“なんとなく”わかる」こと

 

・ネーミング

1.わかりやすいか?(直感的にわかるか?)

2.口に出しやすいか?(発音してみて語感がよいか、人に言いたくなるか?)

3.機能や効果を想起しやすいか?

4.共感・親しみがわくか?

5.省略しやすいか?

6.コンセプトを表しているか?

7.記憶に残りやすいか(忘れないか、すぐに思い出せるか)?

 

・ペルソナ

その文章を読んでほしい理想の読者として、具体的なひとりーー「実在するあなたが知っている人」を設定する

 

忙しいときには、ここを読み返そうと思います。

また、著者のメソッドを使って、書籍の案内文を書いてみようかな? 

 

2.デザイン・組版・印刷・製本

判型が、イレギュラーですね。148×190㎜です。

 

付録は、充実しています。

はじめに「実践チェックリスト」が、1枚もので、取り外せる形でついています。

雑誌をつくっていた時代は、よくいろいろな付録を巻頭につけていましたが、書籍でもアリなんですね。

 

また、巻末付録として、著者のメソッドを体感できるWEBツールの紹介や「穴埋めキャッチコピー369」などがついています。

本書のおさらいとして、巻末付録をつけることが多いですが、このようにまとまっているのは良いですね。

 

本文は、ブログを読んでいるようで、改行や1行空きが多い印象です。

今は、ぎっしり1ページに文字を詰め込むより、このような文章が好まれるのかもしれませんね。

 

3.まとめ

・好評なセミナーの書籍化は良いかも。

・著者独自のメソッドなどは、引きになる。

・ブログのような紙面構成のほうが、読みやすいのかも。

・袖のキャッチコピーも重要。

・書籍でも、付録をつけて遊び心を入れると良いかも。